時の鐘
沢山の人で賑わう浅草寺の本堂が見える、東側の裏路地に、風格のある鐘が佇んでいます。徳川5代将軍綱吉の家臣が金200枚を寄進し、鐘の地金の中に鋳込ませたといわれており、その美しい響きはあの松尾芭蕉が句を残したほど。今でも毎日午前6時に音を鳴らすこの鐘は、朝の訪れと共に江戸の息吹を私たちに伝えてくれます。
六区通り
かつてモダンボーイやモダンガールと呼ばれる若者が集まり、日本の流行の最先端を発信していた「浅草六区」。映画館や演劇場が密集し、日本の「芸」を支えてきた多くの著名人を輩出したこの場所は、いまもなおレトロな空気に包まれています。。街灯には、浅草をこよなく愛し、育てた33人の芸人たちの写真が飾られているのもみどころです。
観音裏(花街)
通りの両脇には静かに揺られる柳の木。表の喧騒からは想像もつかない空気が流れる観音裏。日本料理の原点を大切にしてきた料亭が並び、江戸の昔から続く「大人達の粋な遊び」を演出してきた花柳界。最上級の贅沢の中に生きる浅草芸者衆の姿も見ることが出来るかもしれません。